ビットコインをはじめとする仮想通貨は
送金やコインの受け取りをする際に、
銀行を介在させず完全に個人間で行うことができるようになっています。
これが「peer-to-peer」という取引になりますが、
仮想通貨を知っている人でも少々イメージしにくいかもしれません。
仮想通貨のやり取り(送金・受け取り)をするのは銀行の口座ではなく、
「ウォレット」というものを使うことになります。
仮想通貨というのはそもそもただのデータですので、
そのデータを保管しておく財布の役割をするものを
「ウォレット」と総称して呼んでいるわけです。
「すでに仮想通貨を持っている」などという方も
「はやりに乗って仮想通貨を買ってみた」
「よくわからないけど初めて見た」
なんて方は自分がどんな性質のウォレットを使っているのか
分からないままなんて方も少なくありません。
ぜひ一度自分の使用しているウォレットがどんな性質のものなんか、
しっかりと理解をしておくのが良いかと思います。
※実は神田も先のコインチェックのネム流出事件まで、
ウォレットタイプなんて知らなかったので、、、(汗)。
目次
仮想通貨のウォレットには3タイプある
仮想通貨のウォレットにはその性質の違いから
大きく「3タイプ」に分けることができます。
その「3タイプ」というのは下記の3タイプとなります。
◆クライアント型(ホットウォレット)
◆オンライン型(ホットウォレット)
◆オフライン型(コールドウォレット)
これらのそれぞれその性質ごとに、
解説をしてまいりたいと思います。
クライアント型(ホットウォレット)
クライアント型のウォレットはさらに2つのタイプに分類されます。
それは「簡易型」と「完全型」となります。
どちらも専用のソフトウェアをデバイスにインストールして、
デバイス上でビットコインを管理するタイプのものです。
以下に2つのクライアント型ウォレットの説明をいたします。
●完全型のクライアント型ウォレット
完全型のクライアント型ウォレットは
「ブロックチェーン上の全取引データをダウンロードする」
という特徴があり、その全取引をダウンロードする
という性質から「完全型」と呼ばれています。
ビットコインであれば、ビットコインが始まってから
すべての取引履歴がダウンロードされることになります。
そのため、データ容量も小さくなく、
保存するハードウェアに数十ギガバイトといった
サイズの空きが必要になります。
また、完全に自分自身のデバイス(通常PC)に保存されるため、
基本的にはインターネットに接続状態であることが多く、
ホットウォレット(インターネットに接続されているウォレット)
となります。
ホットウォレットでは、常にウイルスなど、
ハッキングのリスクにさらされているため、
セキュリティ対策を講じる必要があるというのも重要な特徴です。
2018年1月26日に大量(580億円)の
NEM(ネムコイン)が出金された際のNEMの保管されていたのが
このホットウォレットというタイプのウォレットになります。
●簡易型のクライアント型ウォレット
簡易型のクライアントは
「ブロックチェーンをダウンロードする必要がない」
ため完全型に比べてその容量としては軽いといえます。
そのため「Light wallet」とも呼ばれていて、
パソコン版だけでなくスマホ版もあり、
非常に多くの種類があります。
また、簡易型クライアントの中には
HDウォレットという種類のものがあります。
しかしこちらもいわゆるホットウォレットに分類され
どうしてもハッキングのリスクがゼロではなく、
セキュリティ対策を講じる必要はあります。
オンライン型ウォレット(ホットウォレット)
「オンライン型のウォレット」というのは
その言葉の通り、インターネット上のウォレットになります。
これはインターネットブラウザを使用して管理するため、
「プライベートキー」は実質ウォレットプロバイダーに
預けることになります(つまりこちらもホットウォレットということになります)。
※「プライベートキー」というのはウォレットからの
入出金をする際に必要な「暗証番号」のような役割を担うものとなります。
こちらにつきましてもクライアント型のウォレットと同様
ハッキングからウォレットを守るためにセキュリティ対策を講じる必要があります。
難解なパスワードを採用したり、
「二段階認証」を使ったり、
アカウントを守っていく必要があります。
また、自分自身で気を付けていたとしても、
元のウォレットプロばいだーがハッキングされてしまった場合は、
その預かり元から仮想通貨(ビットコインなど)が盗まれてしまうわけなので、
ご自身の通貨もなくなる可能性があり得ます。
(銀行に預けていたけど、銀行強盗にごっそり預金をすべて盗まれた、
というのと同じ状況になるということです)
なので、こういったことを考えると、
中々大きな金額を入れておくこと、
というのは考えにくいかなと思います。
オフライン型ウォレット(コールドウォレット)
オフライン型とは読んでも字のごとく、
「インターネットに接続されていない状態のウォレット」
ということになります。
また、インターネットに接続されているウォレットを
「ホットウォレット」というのに対しまして、
オフライン型のウォレットを「コールドウォレット」と呼びます。
このオフライン型ウォレット(コールドウォレット)には、
USBなどの記憶媒体に保存をしておくというもの以外にも、
紙に印刷しておく、ペーパーウォレットなどというものもあります。
この場合紙なので、インターネットに接続仕様がありませんよね。
しかし、このオフライン型ウォレット(コールドウォレット)は
インターネットに接続していないため、ハッキングのリスクはありませんが、
物理的な保管を考える必要があります。
紙であれば火事になれば燃えてしまいますし、
何かの書類と一緒に混ざってしまえば見つけるのにも一苦労でしょうし、
捨ててしまっては復元をすることは不可能となります。
これはプライベートキーをなくすのと同様の意味になります。
お金を銀行に預けていれば、
暗証番号というのは、おそらく聞けば教えてくれたり、
再設定をさせてくれたりということがありますが、
仮想通貨の場合は、完全に自己管理が必要となります。
だからこそ、このコールドウォレットの場合、
その記憶をさせたもの(紙であったりUSBのような記憶媒体であったり)
をなくしてしまったり破壊してしまったりしないように管理をする
必要があるわけです。
まさに、現金をそのまま置いておくのと
全く同じ意味になりますね。
現金を自宅で管理することを考えたらよいのかもしれません。
タンス預金という言葉の通り、
タンスにしまうのだけはやめましょうね。
なくなってしまいそうなので、、、(汗)。
また、ペーパーウォレット以外の
オフライン型ウォレット(コールドウォレット)として
ハードウエアウォレットというものがあります。
こちらはUSBなどのようなデバイスに
仮想通貨(ビットコインなど)を保管する
ウォレットになりまして、今一番主流な
コールドウェットとなっています。
ハードウエアウォレットにつきましては、
別途解説をしていますのでこちらをご参照ください。
⇒ ハードウエアウォレットを使って仮想通貨を安全に保管する方法
以上が仮想通貨の保全に使うウォレットの特徴をまとめてまいりました。
どのウォレットが自分に適しているのかを考え、
使い分けることはもちろんですが、
一か所にすべての資産をまとめるのではなく、
複数の保管先を作り、管理していくのがリスク分散にもなりますし、
よいのではないかと思います。
ぜひご参考になさっていただけたらと思います^^
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