ノアコイン(仮想通貨)を購入して夢は買えるのか?

 

「スキルもいらない、知識もいらない、人脈もいらない、
時間もかからない、お金も要らない。
さらに世界中のどこにいても大丈夫。
そういうすごく稼げる案件がある。
それは本物の暗号通貨(仮想通貨)を持っておくこと」

 

この話を聞いてどう感じますでしょうか?

 

某ノアコイン(「某」とか言っておいて思いっきりばれてますが(笑))
の説明会のお話だそうです(汗)。

 

確かに、この世界でお金を稼ごうと思ったら、

スキルを高めること
知識を得ること
人脈を作ること

これは必須のはずです。

 

また、これらのことをするためには、
時間がかかりますし、時間を短縮するためには、
いくらかのお金が必要になるものです。

 

それがすべて不要の方法がある、
それがホンモノの「仮想通貨」なのだ!

というのがこの理屈のようです。

 

はい、確かにそんな
「本物の仮想通貨」なるものを知っていたら、
何にもなくても、お金持ちになって、
一生お金に困らず生活をすることは
できるのではないかと思います。

 

が、しかし、そんなセミナーや説明会で語られるお話で、
そんな夢のようなお話は存在していません。

 

もしくは、可能性はあったとしても、
もはや宝くじレベルのお話ですよね(汗)。

 

ノアコインのプロジェクト自体は、
非常にキレイに出来上がっていまして(ストーリーが)
ものすごく社会性もあり、ビジネス性もあり、
将来性を感じることができる内容になっています。

 

はい、
表面上はですね。

 

この絵の通りにうまいことすべてが進めば、
2018年6月頃には、投資家は全員億万長者になるはずです。

 

でも、そんなにうまくいくはずがありません。

 

いえ、完全に否定するわけにはいきませんでしょうけども、
ちょっとそんなにうまくいくと信じるのは
危ういという話なわけです。

 

要するにこの話って、

「俺に投資をしてくれたら、めっちゃ増やすぜ!」

という山師のお話なわけです。

 

ノアコインを実態ある通貨にしていくために、

「全力で動いている」

というのが今現在の状況でしょうから(実際運営者がそういっていましたので)、
その流れが崩れでもすればノアコインは無価値になることもあり得ますし、
うまくいけば何倍、何十倍にでもなる可能性もゼロではありません。

 

「ゼロになるリスクを抱えるけど、
何十倍にもなる可能性があるならば、
良い投資になるわ、俺やります!」

と思われる方はやるべきでしょうし、

「いや、詐欺でしょ、これ」

と思われたらやらないべきです。

 

ちなみに、顔を出して、実名を出しているから詐欺じゃない、
というのは浅はかな考えだと理解してください。

 

だって、しょうがない失敗であれば、
お金が無くなっても詐欺や犯罪にはなりませんので。

 

神田のファンドも数十億円が飛びましたが、
やはり運用実態があったため、
詐欺にはなっていません。

(いえ、本当に単純に運用の損失が原因ですので(汗))

 

なので、

どんなに本気で全力を尽くしても、
ダメなときはダメである、

ということを理解した方がいいということですね。

 

ファンド時代にもいましたが、
配当で生活できるようになると、
なんだか自分の人生が完全に自由になった気がして、
仕事辞めちゃう人とか結構いたのですが、
おんなじことはしない方がいいですよ、
ということなのです。

 

俺の将来は億万長者だから、
もう頑張ることを辞めるよ、
後は余生をのんびり暮らしたいんだ、

なんて考えている人がいたら気を付けてください。
(たぶんいないと信じていますが)

 

なお、プロモーション内容についての一応フィリピン大使館の見解があるようなので転載しておきます。

これは、日本の市場で「事前販売」されていると言われている仮想通貨「ノア・コイン」についてインターネット上で広まっている情報に関するものです。

日本市民の皆様から受けた問い合わせに応え、当大使館はフィリピン中央銀行(Bangko Sentral ng Pilipinas)と証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)に確認を行ないました。

フィリピン中央銀行によりますと、中央銀行は、ノア・ファウンデーション及びノア・グローバルイノヴェーションサービス(ノア・グローバル)に対して、ノア・コインの事前販売に携わる権限を与えておらず、また、ノア・コインを国家プロジェクトとして承認しておりません。中央銀行により行なわれた初動調査では、ノア・コインの事前販売活動は、会社定款に記載されたノア・グローバルの主要・副次目的からかけ離れたものです。

フィリピン中央銀行と証券取引委員会の調査では、ノア・グローバルに国債や証券、その他類似証券を販売取引するライセンスや権限はありません。

加えて、ノア・グローバルは、証券取引委員会に登録されている住所に実在していません。ノア・グローバルの事務所住所(タギッグ市フォートボニファシオのネット・リマ・ビルディング、正確には10/F, Net Lima Bldg., 5th Avenue corner 26th Street, Brgy. Fort Bonifacio, Taguig City)への現地視察と調査を行なったところ、当該企業はネット・リマ・ビルディングのテナントではありませんでした。

これらの観点から、市民の皆様はデジタル金融取引への従事には慎重になり、フィリピン中央銀行(http://www.bsp.gov.ph/)や取引証券委員会(http://www.sec.gov.ph/)などフィリピンの関連政府機関のウェブサイトを確認するようお願いいたします、

(引用元:こちら

 

最後が「。」じゃなく「、」なのが気になるのは、
ご愛敬ですねw

 

この記事で何が言いたいのかまとめますと、

ノアコインをやるというのならやってもいいと思いますが、
ノアコインで夢を追いかける一方で、
着実に利益を上げる未来につながる何か、
地道なビジネスも育てることを考えた方がよいと思った次第です。

 

しかし、危うい話が多すぎて、
最近警鐘を鳴らすべきネガティブな投稿が多いので、
もう少しポジティブな内容を書きたいなと、
ふと思った次第です(汗)。

 


 

 
 
 

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