増え続けるクラウドワーカーとその行く先

 

最近話題の「クラウドワーカー」ですが、
一般企業の利用も開始されるようになってきたようで、
ますます個人の働き方が自由に、
柔軟になってきたといえそうです。

 

田自身も過去(よく見ると1年以上も前)に
クラウドワークだけで生計を立てる方の記事を
短文ながらも書いたことがありますが、
なかなかクラウドワーキングだけで生計を立てるということは
大変なことだなぁと感じます。

⇒ クラウドワーキングだけで会社に頼らず生活をする人「金森孝徳」さん

 

増殖するクラウドワーカーの行く末

2016年11月15日の日経の記事に、
「クラウドワーカー」を取り扱う記事が掲載されていました。

 

個人がインターネット経由で仕事を受ける「クラウドワーカー」が増えている。11月時点で330万人とこの3年で倍増し、トヨタ自動車など大手企業も活用する。仕事はデータ入力といった手軽な内容にとどまらず、人工知能(AI)開発の支援にも広がる。2020年には1千万人に達する見通しだが、働き手の低賃金やスキル向上など課題も見えてきた。

「大企業も新しい働き方を認知するようになった」。

(引用元はこちら

 

また、こんな記事もあります。

 

クラウドワーカーの仕事は多岐にわたる。リアルワールドが始めたのはAI開発の支援。様々な方言や声質に対応できるAI開発のため、各地の働き手に音声をふき込んでもらう。すでに40万件を超えるデータが集まった。民泊物件の撮影や掃除、訪日外国人向け翻訳などの仕事も増えてきた。

担い手は主婦が多い。江戸川区に住む専業主婦(39)は美容整形や脱毛に関する情報をインターネットで調べ、医療機関向けに記事を書く。スキマ時間を使い月収は3千円程度。「専業主婦はお金を稼いでいない罪悪感がある。今はお小遣い程度でも満足している」と話す。

クラウドソーシング協会によると、20年までに働き手は1千万人に達する見通し。仕事の内容も人材も広がりつつあるなか、早くも課題に直面する。1つは時給の伸び悩みだ。簡単な文字入力の仕事は時給300~400円程度。クラウドワーカーのスキル向上も時給引き上げには必要だ。

(引用元はこちら

 

これを読むと、
大企業がクラウドワーカーに仕事を頼むようになってきているということ、
2020年までに、働き手が1000万人に達するという見通し、
その時給は300~400円のものも存在しているということ、
神田からするとなかなかショッキングな内容でした。

 

時給が低いのはお仕事次第でしょうけども、
300~400円でも仕事を引き受ける人が
ここにはたくさんいるということなわけです。

 

そんな労働マーケットに大企業が仕事を発注するようになりつつあるという事実、
これはどういうことを意味しているのでしょうか???

 

少し前に「派遣切り」なんて言葉がはやっていましたが
(だいぶ前かもしれませんが(汗))、
企業というのは労働者を確保する必要がある一方で、
労働者を抱えるというリスクを常に有しているわけです。

 

そんな中、クラウドワーカーというのは、
派遣社員よりもアルバイトよりも手軽に仕事が頼めて、
そして支払う単価も安い、そんな労働者だということです。

 

中にも技術や経験を磨いて高い時給をとれるようになる方もいるとは思いますが、
月収20万円以上稼いでいる人が111人しかいないというデータも
クラウドワークス社から出ています。

⇒ データはこちらから

 

クラウドワーカーには、副業として仕事を受けている人、
家事・育児の間に家計を支えるために仕事をしている人など、
様々な方がいるので、外で仕事ができない、という状態から
「月5万円」であっても稼げるようになるということは、
非常に革命的なことだとは思いますし、そういった場が創出されるというのは、
ものすごく価値のあることだとは思います。

 

しかし、自分で価値を生み出すことができない人は、
どんどん仕事は減るでしょうし、収入も減っていくのです。

 

「クラウドワーク」というものがどこに向かっていくのか、
これはわかりませんが(考えても想定の域を出ませんので)、
新しい働き方の一つではありますが、生き方ひとつ間違えると、
自分の将来の幅を限りなく小さくしてしまう危険な働き方ともいえます。

 

神田の友人で、2人の子供を育てているママが
収入を得る一手段としてクラウドワークを選んでいますが、
彼女はアパレルの基本的な仕事を一通りできる方で、
そういった人間が格安の金額で仕事を引き受ける時代となっているのです。

 

それが公の場で応募、募集されているわけなのですから、
やはり副業も本業も、しっかりと自分の力で稼ぐことができる
スキル・技術・経験を積み重ねてまいりたいと、
それが最も重要なのではないかと感じました。

 

また、視点を変えれば、
そういった労働層と簡単にマッチングができるわけですから、
そういった方たちに仕事を依頼して、
自分のビジネス、商売を拡大させるチャンスが広がっているわけです。

 

もっと言えばライバルにもそのチャンスが平等にあるので、
ライバルが有効に利用する可能性もありますが。

 

結局新しいものやサービスが出てくると、
良い面と悪い面とが絶対にあるわけです。

 

それをうまく使いこなしたり、
うまく付き合っていける人が何事もうまくいくわけですからね、
ぜひクラウドワーキングとうまく付き合っていく、
という視点で見てみると面白いかもしれませんね。

 

 



 

 
 
 

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