株のサヤ取りで勝てるのか?正しい両建ての使い方とは?

「株のサヤ取り」について
投資系の情報商材販売会社の
クロスリテイリングさんがプロモーションを仕掛けていますね。

 

神田もアービトラージ
サヤ取り・ペアトレードという手法は大好きで
だいぶ調べたり検証をしたりとしながら、
自分自身の手法に取り入れていたりしますが、

株のサヤ取りについては少々懐疑的に感じているのが
正直なところなのです。

 

アービトラージであれば、
同一の金融商品や、ほぼ同一の金融商品を用いて、
そのかい離や差益を抜いていくトレード手法となります。

 

一方でサヤ取りは、
全く別の金融商品(銘柄等)を両建てして、
アービトラージのような要領で取引をしていく
というものになります(持ちろん相関性のある商品どうし)。

 

ただし、ここで重要なのは、
株式市場における株式銘柄の相関性は、
一定ではないということなんです。

 

全く異なる二つの銘柄が、
相関性があるわけがないんです。

 

と言うと語弊があるんですが、
そうじゃないんです、

株式市場の価格を決める要素には
2つあるわけです。

 

それが「ベータ」と「アルファ」なんです。

 

普通こんな小難しいことは
理解していなくてもよいのですが、
アービトラージっぽい雰囲気で近寄ってくる
「サヤ取り」を良い投資か悪い投資なのか、
自分で判断をなされるように、

知識武装をしてまいりましょう。

 

「ベータ」と「アルファ」って何?

「ベータ」+「アルファ」=とある銘柄の株価

株価を決める要因を式にすると、
こんな公式が成り立つのです。

 

「ベータ」と「アルファ」を考える前に、
一つの企業の株価を見てみましょう。

 

まず、業績絶好調の銘柄を買っていたら、
株買ってぐんぐん上がってもよさそうじゃないですか?

もし、ぐんぐん伸びていかずとも、
下落する理由なんてないはずです。

 

株価が上がりすぎたから、

「調整売りが入って下落」

とかいう理由なら確かに納得ができます。

 

しかし、時に「個別」の理由もなく下落することがあるのです。

 

その下落の理由は何かというと、

日経平均が下落したから

等という訳の分からない理由で、
その特定の銘柄の株価も下がるのです。

 

さらに日経平均が下落した理由をさかのぼると、
米国株の指標である「ダウ平均」が下がったから
なんていう理由だったりするのです。

(本当はもっと複雑な理由だと思いますが、
この辺りの理由は結構大きな要因となります)

 

となると、業績絶好調で、
伸びることしかイメージができない企業の株価も、
時として「暴落」は言い過ぎかもしれませんが、
「大きな下落」をするのです。

 

その理由となるのが「ベータ」というものなのです。

 

要するに、個別の会社の要因ではなく、
市場全体(日経平均)の要因で上下動するのです。

 

それでも日経平均が下落していても、
上昇している銘柄は必ず見つかります。

 

それは、個別の業績やニュースが
極端に良いような会社なのです。

 

新薬開発に成功したニュースがそのタイミングで出ていた
あたらしいアプリがリリースされて期待大
業績発表が予想以上に爆発的だった

 

などなど。
この個別要因が「アルファ」なんです。

 

つまり、

「市場要因」による価格の変動が「ベータ」

「個別要因」による価格の変動が「アルファ」

となるわけです。

 

結局皆さんが「相関性」があると読んでいるのは、
「ベータ」の要因があるから、
そもそも、基本的な銘柄はみんな相関性があるんです。
そこに「アルファ」がエッジを立ててゴリゴリに目立っていたりすると、
相関性から外れてきたりするわけです。

 

なので、相関性に着目したサヤ取りトレードをする場合は、
アルファ要因が小さい状態の銘柄どうし、
もしくはアルファ要因の性質が似ているものどうし
でサヤ取りをする、というわけです。

(この辺りをツールが行うとかいうのが、
旬なサヤ取りのコンテンツ販売者さんだと思います)

 

本当の両建ての使い方「ロングショート戦略」

プロや金融機関のトレーダー・ディーラーさん達が
上がると思った銘柄を見つけたら、
どうすると思いますか?

 

絶対に買いますよね、その銘柄を。

 

その時にその銘柄が上がる理由は
「アルファ(個別銘柄の要因)」による上昇なわけです。

 

なのでその銘柄を買おうと思った際、
「ベータ(市場などの要因)」で下落されると困るわけです。

 

だって、上がるはずの銘柄が、
市場が下げたから下落しました、
なんて困るわけなのです。

(ベータは読みようがないからですね(汗))

 

なので、ベータ要因による下落を打ち消すために、
日経平均先物をショート(売りポジション)を持つ
ということになるわけです。

 

これが正常な両建て戦略、ロングショート戦略で、
よく売り出されている株式銘柄のサヤ取りはしません。

 

ちょっと不安定に見えてしまいます、、、(汗)。

 

そして、某サヤ取りツールを販売している開発者さんの
ブログやメルマガを拝読しますと、
年利は20%程度出ればよい、
なんてことを言っているわけです。

 

ううん、

何ともコメントのしにくい利回りですよね(苦笑)。

 

一般的に考えたら年利20%ってすごい数字だと思いますし、
大きな資産を運用していくうえで年利20%も出たら、
十分に大金持ちになれる資産運用となるはずです。

 

でも、

資産額が小さくリスクをとってもでも、
もっと大きな資産形成をしたいというニーズにはまず答えられません。

 

また、本当に安定しているのだろうか、
と感じざる負えません。

 

というのも、神田のこれまでのトレーダーさん達と話をしても、
株のサヤ取りで稼いでいるというトレーダーさんを
見たことがないからなわけです。

 

世界は広いので(意外と狭いんですが(笑))、
知らないだけかもしれませんが、
あんまりよいものではなさそう(検証をする気もしない)
そんな手法になります。

 

ぜひお手に取る際は、
シッカリとご検証をなさってから、
実弾の投入をお勧めいたします。

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