貸したお金・投資詐欺に投じたお金を回収する方法(前編)

 

たまに神田のもとに、

「借金が回収できない、
どうにか返してもらえないか?」

「投資したお金が返ってこない、
返してもらうにはどうしたらいいかな?」

といったたぐいのご相談をいただくことがあります。

 

というのも、神田も過去にファンド会社をしていました経験があり、
ファンドマネージャーが虚偽報告をしてしまい、
大勢の投資家様からおしかりを受け、
お金を返せと言われた経験がありました、、、(汗)。

 

そして自己紹介にも書いていますが、
お恥ずかしながら、ちょいと大きめの借金
を背負ったことがありまして、
大勢の債権者から追い込まれた経験もあるんです(苦笑)。

 

もちろん、「投じたお金が返ってこない」
ということを経験したことも何回もありますし、
その中で返してもらえたケースもあれば、
お金が返ってこないというケースもありました。

 

酸いも甘いもお金のトラブルが
たくさんあったわけなのです(涙)。

 

そんな中、

「貸したお金」

「投資に投じたお金」

が回収できずお困りの方が少なくないと思いまして、
その対応方法をまとめてみました。

 

 

目次

1.その金が返ってこない理由の確認をする

まず、

「なぜ返ってこないのか」

ということを確認する必要があります。

 

投資であれば、

「損失が出てしまったため、投資がうまくいかなかったため」

ということだと思いますが、その際に、

 

・事前の説明された内容通りの運用が行われたのか?

・リスクテイクが正常であったのか?

・虚偽報告はなかったのか?

・横領や投資金の不正利用はなかったのか?

 

等といった項目は確認をする必要があります。

 

必要であれば運用が正常に行われていた、
履歴、証拠の提示を求めるべきかと思います。

 

もし、

事前説明と異なることがあれば、
一部、もしくは全額返金を請求する権利があるはずです。

(もちろんケースバイケースかとは思いますが)

 

また、貸したお金であれば、
当然返してもらうべきものですが、
その際に何か条件等はなかったか。

 

・返済期限(いつまでに返す、等の場合は
期限が来ていなければ請求しにくいと思います)

・返済に条件を付けていなかった
(〇〇が終わるまで返済は待つ、等)

 

つまり、相手側から言われる、
お金が返せないという理由が
正当なものであるのかどうかということになります。

 

結構お金のことになると感情的になってしまうため、
支離滅裂な口論となることが少なくありません。

 

「お金返してよ!」

「いや、返せないんです、、、すみません」

「なんでよ、私のお金でしょ!返してよ!!」

「でも、返せないんです、すみません、、、」

 

なんて口論をしても、
同じことを延々と繰り返すだけですので、
冷静に話し合いをする必要があります。

 

支離滅裂になればなるほど、
感情的になればなるほど、
絶対にお金は帰ってきません。

 

イライラする気持ちや、
怒りの感情、不安な感情、焦燥感等、
そういったものは頑張って抑えましょう。

 

もし、

お金が返ってこない理由がまっとうである場合、
お金の回収は非常に難しいと思います。

 

というのも、お金を貸したタイミング、
投資をしたタイミングで、
そのリスクを自分自身が
相手に対して容認しているためです。

 

それでも返してほしい場合は
「7番」を見てみてください。

 

2.返済義務が誰にあるのか?

おそらくお金の貸し借りや、
投資をする際には契約書があるはずです。

(ない場合、回収は非常に難しいと思います(汗))

 

 

その契約書に書いてある、
法的責任を負う人(法人)が誰なのかを確認します。

 

個人であればその人に、
間を取り持った人がいれば、
その人も落ち度があれば請求できる可能性はあります。

 

法人の場合は、その代表者についても、
責任を負う必要がありますので、
法人、およびその代表者に話をしましょう。

 

3.早期回収をすべく動く

もし相手方に落ち度がある、
返さなくちゃいけないケースである場合は、
ことが発覚したらすぐに動かなくてはなりません。

 

「CIC」という信用情報機関のデータらしいのですが、

30日以内に貸したお金の回収を図ると
90%以上の回収率となる

そうです。

 

しかし、30日であれば90%であったとしても、

3カ月たつと70%、
半年たつと50%
2年たつと10%以下

となるそうです。

 

大勢の債権者がいるような場合ですと、
なおさら早いうちに回収に動きませんと、
他の人たちが返金を受けてしまったあとでは、

 

債務者側も返金ができる体力が落ちていきますので、
上記の数字は非常に現実的な話なのだろうと感じています。

 

また、それ以上経つと、

「時効」

なんてものもありますので、
法的に請求できる権利を失う可能性もあり得るのです。

 

ですので、
ネガティブなマイナスが出た部分を
埋めるための作業ですし、
気が進まない内容かもしれませんが、
先延ばしにせず、即行動に移されることをおすすめします。

 

4.持つべきマインド

お金を回収する際は、
返してもらうのが当然である
という気持ちで臨みましょう。

 

返す意思のない相手と対峙する場合は、
こちらの気持ちが弱い状態でいると、
なめられてしまい、相手のペースになってしまいます。

 

「断固とした強い意志で臨もう」

ということになります。

 

間違っても、

「あの、すみませんが、
お金返してもらえませんかね、、、」

なんていったら、

相手はこいつ強い口調で返せないと言ったら、
引き下がるんじゃないかな?
適当にあしらっとけばいいや、

等と思われてしまいかねません。

 

毅然とした態度で臨む、
ということが大切です。

 

5.相手に返す意思がない場合

相手が言う返せない理由を聞きましょう。

 

といっても、

「お金がない」

ということがほとんどじゃないかとは思いますが。

 

本当にお金がない、
というケースもあるとは思いますが、
投資資金を受けている法人、個人の場合、
お金は持っていることがほとんどです。

(神田のファンド時代の母体の会社は
本当にボロボロでしたが、、、)

 

ただ、

「返すためのお金はない」

という意味であるだけなのです。

 

ですので、その場合は、
相手がお金を持っている証拠を押さえましょう。

 

といっても、相手の自宅に侵入するとか、
銀行口座を開示させるとか、
そういった類の話ではありません。

(できればいいでしょうけど、
侵入は犯罪ですのでやめましょう。
しないとは思いますが、、、(汗))

 

基本的に相手は自分に不利になるものは見せないとは思いますが、
腕時計、財布、カバン等のブランド品
お金になる可能性があるので、
持っていたらお金がないとは言えません。

 

少しでも回収をする、ということであれば、
金目の物を持っている場合、それを受け取ります。

 

強引に奪ってしまうと法的に完全にアウトですので、
きちんと相手の同意を取り付けて、受け取ってください。

 

売却をする場合は、その記録となる書類を受け取り(売却の明細書)
債務者にきちんと提示して、残額を共有するのがいいと思います。

(担保として預かっておく、ということであれば手元で保管ですね)

 

債権者が大勢いると、
前半に会った人がこうやって回収するため、
後半に会うと、何にももっていなかったりします、、、。

 

なんでこんな話をするかというと、、、

神田の知人がこうやって回収されていました、、、(汗)。

(神田はブランドものとか基本つけないので、
借金を負ったときもこうやっては回収されていません(苦笑))

 

ただ、車や不動産などは、
登記されており、所有権が法的に定められていますので、
勝手に差し押さえることはできません。

 

なので、そういった資産を押さえるためには
裁判を起こすか、相手を説得して譲渡をさせる、
売ってお金を作らせる、という必要があります。

 

この方法は、相手との交渉次第で、
ここは頑張ってください。

 

「自分の所有物じゃない」

とか苦し紛れで言われたら、
登記情報を調べましょう。

(調べ方は探してください、
たぶんインターネットで調べたらすぐ出ますので)

 

「それじゃあ今度売却手続きをします」

と言われたら、その発言の証拠を残しましょう。

(書面を作成するか、せめて音声を取る)

 

基本的に「お金がない」が理由であれば、
お金を持っていることが分かれば、
言い訳ができません、苦し紛れの言い訳は、
一つずつつぶしてあげてください。

 

言い訳が口から出てくるうちは、
淡々と会話を続けて、一つずつ返せない理由を消していくと、
相手は返せないといえなくなりますので。

 

相手が感情的になったりすると
論理的に話ができなくなり厄介ですので、
怒らせず、ビビらせすぎず、落ち着いた感じで、
でも淡々と話をしましょう。

 

よく冗談を交えたり、苦笑いをしてしまったりと、
柔らかく話をしたりすると、相手が油断したり、
なめられたりして、回収しにくくなりますので、
真顔で、淡々とするのが一番いいと思います。

 

相手はそれが一番答えますので。

 

また、アポイントを取らずに
自然と過ごしているタイミングで会えるのであれば、
そのタイミングで相手と捕まえて、
話をするのが一番いいと思います。

 

とはいえ、相手が理由をつけて、
逃げやすい可能性もあるので、
それで話ができないのであれば、
アポイントを設定する必要があるかもしれません。

 

完全に相手の対応の仕方次第ですが、
まずは突撃訪問が一番堪えます。

 

相手も何にも準備していないところに、
債権者が来るわけですので。
精神的なプレッシャーもそうですが、
相手がぼろを出しやすい、ということです。

 

さて次は「6.本当にお金がない場合」
ということでまとめてまいりたいと思いますが、
長くなってしまったので、次の

「貸したお金・投資詐欺に投じたお金を回収する方法(後編)」

という記事で続きをまとめました。

 


 

 
 
 

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