マイナンバーが株・FXの証券口座に与える影響

 

マイナンバー制度の導入後、制度への対応に追われて、

楽天証券(FXCM)さんが新規口座開設の受付を

一時停止しているそうです。

 

FXCM口座開設停止

楽天証券ではマイナンバー制度の対応に伴い、2015年12月25日(金)正午をもってTS口座ならびにMT4口座の新規口座開設のお申込みを一時停止いたします。また、2015年12月30日(水)正午をもって、本人確認書類の受付を終了いたします。TS口座/MT4口座の口座開設お申込み受付の再開が決定いたしましたら、速やかに当ウェブサイトにてお知らせいたします。ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

http://www.fxcm.co.jp/new_account/notice.html

(↑2016年3月3日時点)

 

 

また、forex.comさんでも、現時点において

口座開設にマイナンバーが必要とのことで、

マイナンバーの提出がない場合、

新規口座の開設ができないようです。

 

「マイナンバーを取得しちゃうと

 全ての口座やお金の流れが一元管理されてしまう、

 だからマイナンバーをぎりぎりまで取得するのをやめよう」

などということは通用しない、ということなのでしょうね。

 

しかも、既に開設済みの証券口座についても、

「2018年内」にマイナンバーを知らせる必要があるそうです。

 

知らせなかった場合の措置はまだわかりませんが、

口座凍結(口座を一時的に使用できない状態になる)

というのが証券会社としては一番ありえそうな

対応の路線ではないかと思います。

 

ただし、FXブローカーのコンプライアンス担当者の方からの話では、

顧客のトレードした結果や履歴というもの自体は

逐次税務署などに報告を送っているそうで、

通常目立った動きをしている方(大きな利益を出すような方)は

チェックされているということです。

 

つまり、マイナンバーが導入されたからと言って、

税金の徴収が今後特別に厳しくなるというわけではありません。

 

全ての口座を一括管理できるということは、

やはりあまり気持ちの良いものではありませんが、

適正に利益を上げ、適正に税務申告をすればよいだけなので、

マイナンバーが導入された後であっても、不安に思う必要はないはずです。

(ちゃんと申告している方は)

 

また、2018年までにマイナンバーを知らせればよいということは、

それまでに使った口座についてマイナンバーを知らせなければ、

一元管理の中に入らない、ということなのでしょうか?

 

そういった口座までは目が届かない可能性もあるので、

気まずいなぁと思っている方は、

あと2~3年の間に対策を考える必要があるかもしれませんね。

(ただ、税務申告は漏れずにしてまいりましょう)

 

個人が税務の知識をきちんとつける必要がある、

そうじゃないと副業をして利益を上げても、

実は損をしてしまうという、そんなことも起こりえるわけですね。

 

 

そして、気になる海外口座の方では、

おそらくまだまだマイナンバー対応などということは、

導入されないでしょうから、資金の海外移動が

さらに進んでしまう可能性はありえます。

 

ただし、銀行口座からいきなりお金がごっそり抜けて、

どこかに消えていた、なんてことになれば、

マイナンバー前の資金移動もちょっとばかり

怪しい動きに見えてしまいそうですね(汗)。

 

資金移動を推奨するものでは決してありませんが、

どうぞお気を付けください。

 

 

以上ちょっととりとめのない内容になってしまいましたが、

今回の記事をまとめると、

 

・証券口座の新規口座開設では既にマイナンバーの添付が必要になっている

・既存で開設済みの口座については2018年までにマイナンバーを知らせる必要がある

・証券口座の利益は税務当局に把握されているので、マイナンバーの導入にかかわらずしっかりと税務申告をするべき

・海外口座への資金移動が今後より起こるのではないだろうか(予想)

 

ということです。

 

制度が変わるときは、

自分自身の対応力が試されるときでもありますので、

しっかりとマイナンバー制度をフォローしてまいりましょう。


 

 
 
 

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