最近ちょっと気になっていて、
マークしている金融商品があるのです。
それは、
「常に右肩上がりのマーケット」
なのです。
、、、
なんだかめっちゃくちゃ怪しくないですか?
思いっきり怪しいですよね???w
「神田さん、
わかったよ、俺、
それビットコインでしょ???」
なんて声が聞こえてきそうですが、
それは違います。
確かにビットコインもおおむね右肩上がりでしょうし、
トレンドの方向性としては間違いなさそうですが、
上昇するか、ちょっと分かりませんよね???
だって、
売る人がいたら下がるじゃないですか。
今回見つけた金融商品は、
「構造上右肩上がり」
という何とも変わった金融商品なんです ^ ^
もちろん、一時的な下落もありますが、
構造上として上昇するので、基本的には、
ホールド継続です。
しかも、れっきとした金融商品ですので、
証券会社で取引ができ、自分の資産も
証券会社が保管してくれます。
この商品を発見した時、
身震いがしました、、、
「資産形成、楽勝じゃないのか!?」
と。
まぁ、調べていくにつれ、
いろいろと特徴や気を付けないといけないことも
ないわけでもありませんでしたが、、、(汗)。
ただ、うまく使えば運用という意味では、
よいソリューションになるのは間違いなさそうです♪
というわけで、本記事では、
「常に上昇トレンドを描く金融商品」
についてまとめてみたいと思います。
目次
常に上昇トレンドを描く金融商品
こちらの金融商品は、
ずっとトレンドの方向が一方向なんです。
もちろん、時に下落をしたりしながら、
上昇をしていくという、そんな金融商品なわけです。
普通金融商品であったり、
市場に上場しているようなものであれば、
何かしらの要因によって上下動するはずですよね?
・価値が高まったから上昇する(価値の上昇)
・ほしい人が増えたから上昇する(需給による上昇)
くらいしかパッと上昇する理由って
神田も思いつきません。
しかしながら、この金融商品は
構造上として上昇をするんです。
その商品の直近1年間の推移を見てみると、、、
(MSNマネーのチャートを引用しております)
「46.05 ⇒ 131.31(ドル)」
グラフが横に細長いのでわかりにくいかもしれませんが、
つまるところ1年間で3倍になっているのです。
素晴らしい結果ですね ^ ^
これは正確にはETFでして、
上場型投資信託に分類されます。
よく
「日経225に連動するETF」
みたいなものがあるかと思いますが、
まさにソレになります。
じゃあなんで上昇をするのかというと、、、
ちょっとこの辺りを解説すると、
非常に膨大なテキスト量が必要なのですが、
少しずつ分解をしてみてまいりましょう。
(今日の話は結構難しいかもしれません、
神田も理解するのに大文時間を要しました、、、)
これって米国の株式指数S&P500に連動する
「VIX」という指数がもとになっている金融商品なんです。
「はぁVIX?」
と思うかと思いますが、
ぜひじっくりと見てまいりましょう。
「VIX」というのは、アメリカの「恐怖指数」といわれていて、
この指数が高いと米国のボラティリティが高まっていたり、
市場のリスクが高まっている、
ということを表す指数になっています。
一般的には
「プットオプションの買いが増えると、VIX指数が上がる」
だなんていわれています。
はい、VIX自体は上りも下がりもするものなんです。
しかしこの金融商品は右肩上がりなのです。
なぜなのでしょうか???
まず、順を追って理解する必要があるのですが、
このVIXというのは相場が急落するときに
急騰する性質があるものなんです。
(というよりは、急落の度合いを測るための指数なので、
急落していることを検出すると高くなるもの、
ということになります)
それならば、ファンドや機関投資家は、
株などのヘッジに、このVIXを持ちたいと考えるわけです。
しかし、VIX指数自体は取引ができないので(ただの指数なので)、
その先物が生まれるわけです。
しかし、先物は、満期が近づくにつれて、
その価値が薄れていくという性質があるのです。
(日経225の指数自体は、株価の集合体なので価値がありますが、
VIXには価値がないため、満期が近づくと価値がなくなるんです)
それをわかりやすく表にしたのがこちらです。
(VIX Centralから引用)
VIX先物の限月(満期月)が期近になるにつれて、
価値が落ちている、ということを表しているグラフなんです。
(タイミングによっては市場が荒れていたりすると、
このグラフの形がいびつになります、、、)
じゃあ、ヘッジをするためにVIX先物を持つと、
価値が時間とともに減っていくため、
コストがかかってしまうわけです。
まさに、オプションのプットを買っているのと
同じような状況になるわけですね。
はい、ヘッジにコストのないものはない、
ということになるわけです。
そこで、そうしたらどうしよう、
どのくらいのヘッジポジションを持てばいいかな、、、
と機関投資家が悩むわけです。
時間価値がどんどん減っていったら、
その時々で自分たちが持っている
VIX先物によるヘッジ機能(ヘッジ力?)は
変化していってしまうわけです。
そこで、出てきたのが
「VIX指数連動型投資信託(ETF)」
なわけです。
これは、ある一定の割合で、
特定のVIX先物を保有し続けるという
目的を持ったファンドとして設計をされたものなのです。
例えば、4月限のVIX先物を持っていたら、
徐々にその価値が下がっていくので、
ポジションを連続的に維持していくためには、
5限月の割合を少しずつ増やしていく必要があるわけです。
なので、日がたつにつれて、
「4月限を売り、5月限を買う」
ということをする必要があるということなわけです。
そうすると、先ほどのグラフを見ると、
14.8ドルで買ったものを、14.1ドルで売却して、
かつ14.8ドルで新しいものを買う、
ということをすることになるのです。
↑ちょっと正確じゃないのですが。
これを繰り返していくうちに、
本体価値がどんどん減少していってしまう、
そんな性質を持つ金融商品が出来上がってしまう、
ということなのです。
これを買うのは機関投資家なわけですが、
「4月限を売り、5月限を買う」
という作業をしなくても、
ETFをただ定期的に買いますだけで、
ヘッジができるということになるわけです。
「神田さん、
今日俺が聞きに来たのは上昇する金融商品で、
下落する金融商品じゃないんすよ、、、」
という声が聞こえてきそうなのですが、
まだ続きがあるので安心してください。
下落し続ける金融商品を
「逆」
にするとどうなるかというと、
「上昇し続ける」
わけなんです。
日経225先物連動型ETFにもありますが、
「インバースETF」
というものになるのです。
つまるところ、
「VIX先物連動型のインバースETF」
というのが上昇し続ける金融商品の正体でした。
次回の記事ではこの上昇し続ける金融商品の
具体的な商品名称やどこで買えるかなども
まとめてまいりたいと思います。
ぜひ楽しみになさっていてください ^ ^
こんにちは神田つばさです!
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