FXの自動売買ソフト(EA)はなぜ稼げないのか?勝てない理由と勝つための方法

 

神田は過去にファンド会社をやっていた経験がありまして、
一時期為替(FX)にて自動売買ソフトを活用したファンド運用
行っていたことがあります。

 

しかし、自動売買ソフトで利益を出すに至らず、
最終的にはその運用では
資金を減らす結果となってしまいました。

 

結構有名なプログラマの方や、
EA開発業者さんと組んだのですが、
そうそう甘いものではありませんでした、、、(汗)。

(秘密保持契約がありますので、実名が出せませんが)

 

そこで、本記事ではそんな経験から、
FXの自動売買ソフト(EA)を用いている
ほぼすべての人が利益が出せていない理由と、
それじゃぁどうやって利益を出していくいくのかという方法
まとめてまいりました。

 

目次

FXの自動売買ソフト(EA)を使っても利益が出ない理由

自動売買ソフト(以下EA)というのは
とあるきまったルールに基づいて
淡々と売買を繰り返していく期規則正しいトレーダーなのです。

 

そのため、EAを使うということは、
そのトレーダーに取引をお願いしている状態
ということになります。

 

その優秀なトレーダー(EA)は、
どんな相場になろうと、全く同じロジックで売買をしますし、
裁量を加えて微調整をする、だなんていう
小技を使うことはしません。

 

ただし、ルールにだけは徹底して順守するわけです。

 

どうでしょう???

ここまで聞いて勝てそうだと思いますか???

 

経験上、神田の周りでEAで勝っている人はいないのです、、、(汗)。

 

EAの情報発信をされている方ですら、
勝っているという話を聞いたことがないのですから、
たぶん市販のEAや一般的な発想で取引をする様な場合、
絶対に勝てないのです。

 

そして、次に第2世代の考え方が生まれてくるわけです。

 

それが、

長期的な検証(いわゆるバックテスト)で勝っているEAであれば、
長く見ていけば勝てるぞ!!

という何ともあまっあまな考え方なのです。

 

どういうことかというと、長い期間の中でも
勝てる時もあれば、負ける時もあるわけだから、
10年のバックテストで勝っているEAを
何本も組み合わせて「ポートフォリオ」を組もう!!

(確か10年であるのには理由があったんだと思いますが、
結局勝てませんので、知る必要はありません(苦笑))

 

神田のファンド時代の運用はこの考え方で取引を行っていきまして、
半年ほどは非常に安定したいいパフォーマンスを上げてくれましたが、
半年後なぜか軒並み全体的なパフォーマンスが陰り始めたのでした。

 

パフォーマンスの良いEAがあるかと思えば、
他のEAの足の引っ張り具合が大きすぎて全体でマイナス。

 

先月調子の悪かったEAが利益を上げる一方で、
調子の良かったEAがドローダウン(損失を出すこと)となり、
翌月も全体でマイナス、、、。

 

こんなことが続いて、最終的には運用を停止せざる負えなくなりました(汗)。

 

20本ほどのEAを組み合わせた、
某有名なEAプログラマさんの力作だったようですが、
あえなく敗北という無残な結果となったのです。

(最終的には運用益分を溶かし、マイナス運用へと割り込みました。

 

アプローチとか考え方は悪くないのですが、
10年のバックテストで勝っているEAが
突如として成績不振となることって、
結構日常茶飯事なのです、、、(苦笑)。

 

だって、リーマンショックって
「100年に一度」の大暴落じゃないですか、、、

 

そのあとのチャイナショックは、
100年を超える大暴落だったはずの

「リーマンを超える下落速度でした」

とか言っているわけです。

 

たかが10年間のバックテストで勝っているEAなんぞが、
市場で勝てるほど甘い世の中ではないということなのです。

 

そんなので勝てたら、
神田はFX長者(運用長者)になっていたのですから、、、orz

 

「10年のバックテストで勝っているんです」

という売り文句、神田がEAを売ろうと思ったら
あんまりにももっともらしいので、
おんなじことをいうとは思いますが(汗)

 

そんなレベルの低いセールストークに
引っかからないようにお気を付けくださいね。

 

だったらEAでどうやって運用したらいいの???

これって、トレードで生計を立てる人々は、
いったいどういう運用をしているのでしょうか???

 

トレードを教えるようなスクールを運営される
講師の方々と複数名交流がありますが、
総じてみなさんおっしゃるのが、

トレード結果を見て、エントリーポイントや、
「利益確定幅」や「損切幅」を変えながら取引をする、

ということを提唱されています。

 

トレードノートをつけて、それを振り返りながら、
次のトレードに生かす、というようなことを言っている方もいらっしゃります。

 

後は、ファンダメンタルズ要因を見ながら、
微調整をしていく(方向性を限定したりするなど)、
ということを行っていらっしゃるようで、
機械的に淡々と決まったルールでトレードをする、
という方は見当たりませんでした。

 

そして、教えている教え子さん(生徒さん)たちで、
実績を上げられない人の中に、

「ルールを守れない」

という方がいるということも言っていました。

 

どういうことかというと、

エントリーサイン(エントリーと決めているポイント)
よりも早くエントリーしてしまったり、

決済ポイントにたどり着く前に、
焦って利益を確定してしまったり、

ルール通りに売買をすることができず、
結果マイナスとなってしまっている方が多いのだそうです。

 

なので、まずはルール通りに売買ができるようになることから
始めてもらうという話も聞きました。

 

なんかそれを聞いていて、
だったら、EAを使って裁量トレードをしたらいいんじゃないかなと、
ふとそう思うわけです。

 

ルール通りに売買をするEAを用いて、
定常的に売買をするようにして、
トレード結果を見ながら設定を微調整していく、
ということがEAを使って唯一勝つ方法なのです。

 

やはり裁量トレードをしている人に
EAの使い方として聞いてみると、

「それは有効な使い方だと思います」

「金融機関でもそういうような使い方をしていますよ」

などという回答をいただきました。

 

また、「半裁量」「半自動」などという呼び方になるそうですが、

エントリーだけEAを使って、決済は自分で行う方法や、
エントリーだけ自分で行って、決済はEAに任せる方法など、

自分のルールを守る、チャートに張り付く、
という部分を自動化する補助ツールとして、
EAを使っている、という方はうまくいっているケースがあるのです。

 

ですので、自動売買(EA)という単語を聞くと、
すべて自動でお金を増え続けてしまうのではないか、
などと感じてしまう方もいるかもしれませんが、
そんなものは存在していませんし、

 

下記の記事でも書いた通り、
もしそんなものが存在していたら、
世に出回ることがあり得ないのです。

⇒ 「勝率99%」お金が増え続ける自動売買ソフトはつぶされる?金融業界の闇

 

やはり頼れるものは自身の力、
ということで、自分のトレード力を養うとともに、
自動売買ソフト(EA)をトレードの際の
補助ツールとして利用する、という考え方が、
唯一EAを使って勝てる方法なのです。

 

ぜひ、甘美な誘惑に負けないように、
お気を付けください。

 


 

 
 
 

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